試験の話。

配点

第1問
小問(1)訴訟物 4点
小問(2)請求原因事実 8点
小問(3)抗弁 8点
小問(4)再抗弁 8点
小問(5)消滅時効の中断 6点
小問(6)当事者間に争いのない事実 6点
小問(7)証拠と事実との関係及びその推認過程 10点
第2問 司法書士の代理権等の範囲 10点
第3問 司法書士倫理等 10点

得点について

52/70でした。
悪くはないものの、配点分析するにはもの足りない数字…。
感覚的には、第1問小問(1)〜(6)と第2問で80%、小問(7)と第3問で60%くらい。
テキスト(カトシン本、手引、蛭町本)で勉強した部分はほぼ取れて、その他はいまいち…と書くと当たり前過ぎる結論。
それにしても試験委員の作問能力はすごいですね。ほぼ合格点(40.0)=平均点(40.78)となっています。得点別員数表
これを狙って作問しているような数字ですよね。だとしたら合格率50%になってしまうんですが…実際今年の合格率は59%でした。法務省怖い。

蛭町本の試験戦略

蛭町本の冒頭部分で、”認定考査の試験戦略”として
認定の出題のうち、第2問および第3問は、司法書士試験でも問われている司法書士法令および、民事訴訟法に関連する出題であり、これまでの司法書士試験の受験勉強とも連続している。したがって、学習を怠らないかぎり、満点に近い点数を取ることは容易である。(中略)このように試験戦略を考えれば、要件事実や事実認定の知識が十分に消化・定着できていなくとも、認定考査には合格できることになる。
とありますが、本年度の試験については全く逆の感想を持ちました。
カトシン本や蛭町本等のテキストで勉強した人にとってはむしろ要件事実(小問(1)〜(4))が最も点数を確保し易い部分で、ここを落とし過ぎた人は厳しいかったのでは。
民法や民事訴訟法の受験知識に基づく部分(小問(5)〜(6))も比較的取りやすかった。
でも第2問と第3問については、出題者の解答がわからないので何とも言えませんが、
「満点に近い点数を取ることは容易」では決してないはず!
中途半端な点数しか取れなかったので分析しづらいですが、小問(7)と第3問では半分近く落としたっぽいです。
採点厳しいな…

今後受験する方へ

本当はアドバイスなんておこがましいですけどね…テキストを満遍なく勉強できる人は、要件事実を頭に叩き込んで試験に臨みましょう。
第2問、第3問は年度によって難易度のばらつきがあるので、くれぐれもここを得点計算のベースにはしないように(断言)。